人事案差し替えの意見勢い増す
8月3日 4時16分
政府が国会に提示した「原子力規制委員会」の人事案について、民主党執行部は、賛成の方向で党の意見集約を図り、来週にも衆参両院の本会議で採決したい考えですが、党内では人事案の差し替えを求める意見が勢いを増していて、対応に苦慮しています。
政府は、原子力の安全規制を一元的に担う原子力規制委員会の委員長に田中 俊一(しゅんいち)元原子力委員会委員長代理をあてるなどとした人事案を国会に提示しています。
これについて民主党執行部は、輿石幹事長が「与党が『ダメだ』と言うのはよほどのことだ」と述べたほか、前原政策調査会長も「政策調査会の幹部会が決めたことが党議拘束になる」と述べるなど、賛成の方向で党の意見集約を図り、来週にも衆参両院の本会議で採決したい考えです。
しかし、きのうの民主党の政策調査会の合同会議では、「反原発の立場の人が含まれていない」などという異論が相つぎ、座長を務める荒井元国家戦略担当大臣は政府側に対し、委員を差し替えることができないか検討するよう要請しました。
さらに、鳩山元総理大臣ら消費税率引き上げ法案に反対するなどした民主党の10人あまりの議員が新たに発足させた勉強会でも、反対論が相つぎました。
このように、党内では人事案の差し替えを求める意見が勢いを増していて、このまま採決すれば、党内の亀裂がさらに深まりかねないことから、執行部は対応に苦慮しています。
NHK日语新闻(20)
日期:2013-09-28 20:11 点击:404
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