芦原 すなお(あしはら すなお、1949年9月13日 - )は、日本の作家。本名蔦原 直昭(つたはら なおあき)。
香川県三豊郡観音寺町(現 観音寺市観音寺町)出身。香川県立観音寺第一高等学校、早稲田大学第一文学部独文科卒業。
早稲田大学大学院博士課程中退後、帝京短期大学講師を務める傍ら執筆活動を行い、『スサノオ自伝』でデビュー。1990年(平成2年)に発表された『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、第105回直木賞を受賞。同作品は原作通りに香川県観音寺市を舞台に撮影され、大林宣彦監督により1992年(平成4年)映画化。
ほかの作品として『松ヶ枝町サーガ』(1995年(平成7年)NHK)など。青春小説や夫婦・親子の機微をユーモラスに描く作品が多い。必ずしも現実風俗に密着した題材だけではなく時に奔放な幻想性も発揮、近年はミステリの分野でも活動している。
2005年(平成17年)3月26日、香川県観音寺市の名誉市民として顕彰された。母親は新体操の指導者として地元の高校を全国優勝に導いた経歴を持ち、2007年(平成19年)から1年間、故郷の四国新聞に連載した小説『野に咲け、あざみ』はこの母親をモデルとした女性を主人公としている。