漂流がれき処理へ米に調査団
8月4日 18時45分
東日本大震災の津波で海に流出したがれきです。北アメリカの太平洋沿岸に相ついで漂着し、その処理が問題になっています。政府は、処理作業を支援する方針を固め、きょう、調査団をアメリカに派遣しました。
ことし6月、岩手県 陸前高田(りくぜんたかた)市の中学校にバスケットボールが届けられました。津波で流され、およそ5000キロ離れたアメリカアラスカ州の海岸で見つかったボールです。津波で流され、北アメリカの太平洋沿岸に流れ着いた思い出の品々が、次々と被災地の持ち主のもとに戻されています。
最近では、こんなものも。アメリカオレゴン州の海岸には、長さが20メートルもある浮き桟橋(うきさんばし)が流れ着きました。所有者の青森県が返還を望まなかったことなどから解体が始まっていますが、作業にかかるおよそ670万円の費用はオレゴン州が負担します。海を漂流するがれきは、国際法上、出した側の国に処理する義務がないからです。
北アメリカの太平洋沿岸付近には、来年2月ごろまでに津波によるがれき4万トンあまりが流れ着く見込みですが、その処理をどう進めていくのかが課題となっています。
震災で多くの国から支援を受けた日本が、漂着したがれきの処理で何かできないか。政府は検討した結果、現地での処理作業を支援する方針を固めました。
国内で、海洋ごみの対策に取り組んでいるNGOの担当者や専門家、環境省の職員の、あわせて9人が調査団を作り、今後の支援態勢を検討することになりました。
「ルールがなかったために、対応について迅速に国際社会が動けないというのが露呈してしまっているので、今回のことを機に、そういった国際的なルールであるとか、について話し合うきっかけになれば。」
調査団は、きょう、アメリカに向けて出発しました。オレゴン州に3日間滞在して現地の海岸を視察するほか、今後、どれくらいの規模の支援が必要か、アメリカ各地のNGOと協議することにしています。
浮き桟橋:浮码头
NGO:(Non-Governmental Organization) 非政府组织
8月4日 18時45分
東日本大震災の津波で海に流出したがれきです。北アメリカの太平洋沿岸に相ついで漂着し、その処理が問題になっています。政府は、処理作業を支援する方針を固め、きょう、調査団をアメリカに派遣しました。
ことし6月、岩手県 陸前高田(りくぜんたかた)市の中学校にバスケットボールが届けられました。津波で流され、およそ5000キロ離れたアメリカアラスカ州の海岸で見つかったボールです。津波で流され、北アメリカの太平洋沿岸に流れ着いた思い出の品々が、次々と被災地の持ち主のもとに戻されています。
最近では、こんなものも。アメリカオレゴン州の海岸には、長さが20メートルもある浮き桟橋(うきさんばし)が流れ着きました。所有者の青森県が返還を望まなかったことなどから解体が始まっていますが、作業にかかるおよそ670万円の費用はオレゴン州が負担します。海を漂流するがれきは、国際法上、出した側の国に処理する義務がないからです。
北アメリカの太平洋沿岸付近には、来年2月ごろまでに津波によるがれき4万トンあまりが流れ着く見込みですが、その処理をどう進めていくのかが課題となっています。
震災で多くの国から支援を受けた日本が、漂着したがれきの処理で何かできないか。政府は検討した結果、現地での処理作業を支援する方針を固めました。
国内で、海洋ごみの対策に取り組んでいるNGOの担当者や専門家、環境省の職員の、あわせて9人が調査団を作り、今後の支援態勢を検討することになりました。
「ルールがなかったために、対応について迅速に国際社会が動けないというのが露呈してしまっているので、今回のことを機に、そういった国際的なルールであるとか、について話し合うきっかけになれば。」
調査団は、きょう、アメリカに向けて出発しました。オレゴン州に3日間滞在して現地の海岸を視察するほか、今後、どれくらいの規模の支援が必要か、アメリカ各地のNGOと協議することにしています。
浮き桟橋:浮码头
NGO:(Non-Governmental Organization) 非政府组织