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日本地理:第二章 日本の人口と気候
日期:2013-12-08 22:13  点击:835
第二章 日本の人口と気候

第三節 季節風・梅雨・台風
日本では、夏には太平洋から南東の風が、冬にはアジア大陸から北西の風が吹く。これは毎年同じ季節に吹く風で、季節風(モンス-ン)という。
夏の季節風も冬の季節風も海から吹いてくるので、水分が多い。それで、夏は太平洋側で南東の季節風が吹いて蒸し暑く、雨が沢山降り、冬は日本海側で大陸方面からの北西の季節風によって雪が沢山降る。しかし、本州の中央に高い山があるので、日本海側で雪が降る時は、太平洋側では、乾燥した晴天が続く。
日本海側では冬、雪が沢山降り、新潟県のある所では、一晩中3-4mにも達する所がある。東京でも時々雪が降るが、大雪にはならない。
日本には、季節風の影響をあまり受けない地方もあり、瀬戸内海の沿岸の地方や、本州の中央の高地などである。
日本の気候に大きな変化を与えるものに、梅雨と台風がある。日本や朝鮮半島の南部、中国大陸の中部や南部・東南アジアなどでは、毎年六月上旬から七月中旬にかけて高温・多湿の雨季になる。日本では、このころを「つゆ」とか「梅雨」という。つゆには毎日雨が降る。雨が降らない日にもあまりいい天気にはならない。
梅雨は西南日本に強く、東北へ行くほど弱くなり、北海道には梅雨はほとんどない。梅雨の雨は田植えや水力発電に大変役立つ。しかし、西南日本では、梅雨の雨が少ないと、田植えに困り、多すぎると麦刈りに困る。また、東北地方では、梅雨の時に冷害が起こりやすい。梅雨になると、家の中は湿っぽくなり、かびが生えてうっとうしい。
梅雨の活動は、年によって大変違う。雨が降らない空梅雨の年もあるし、毎日毎日雨が降ることもある。また、集中豪雨になることもある。
日本では、毎年8月から10月にかけて台風が多く来る。台風は南の海で発生した熱帯性低気圧がだんだん発達したものである。
台風の進路は、たいてい決まっている。南の海で発生し、北に向かって進み、沖縄や南九州、南四国に上陸し、本州の上空に来る。台風は年によって大変違うが、平均一年に27個発生し、3個上陸する。
台風が通る時は、大風が吹いたり、大雨が降ったりする。台風は海上を発達しながら進んで来るので、上陸する時は大変力が強い。上陸した所では、大きい被害が出ることがある。また、台風が日本の近海を通る時にも、その影響で暴風雨になることもある。それによって、川が氾濫し、田畑が流されたり、橋や建築物が破壊されることもある。台風のころはちょうど稲の開花~結実期にあたるので、農家の心配も大きい。しかしながら、台風時の大雨は水資源を豊かにする。

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