平成7年、東京・八王子市のスーパーで女性3人が拳銃で撃たれて殺害された事件は、未解決のまま30日で15年がたちました。時効の廃止で捜査が続けられるため、捜査員や被害者の同級生らが、現場近くの駅で情報の提供を呼びかけました。
この事件は平成7年7月30日、東京・八王子市のスーパーで、アルバイトをしていた高校2年生の前田寛美さん(当時16歳)と矢吹恵さん(当時17歳)、それに従業員の稲垣則子さん(当時47歳)の女性3人が拳銃で撃たれて殺害されたものです。未解決のまま30日で15年がたちましたが、ことし4月に凶悪事件の時効が廃止されたことを受けて捜査は続けられます。30日、警視庁の捜査員や被害者の同級生たちが、現場近くのJR八王子駅で、事件に関する情報を寄せてほしいと呼びかけました。被害者の矢吹さんの高校の同級生の後藤恵美さんは「15年はあっという間でしたが、時効の廃止は犯人にとってプレッシャーになると思うので、解決につながることを期待しています」と話していました。警視庁の若松敏弘捜査1課長は「15年の間に解決できず悔しいが、手を緩めず、気持ちを入れ直して捜査に当たりたい」と話しています。この事件の有力な情報の提供者には最高で600万円の懸賞金が支払われることになっていて、八王子警察署の捜査本部(電話:042ー646ー4240)で情報を受け付けています。