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『論語』の八イツ篇-25
日期:2014-02-25 18:09  点击:413
[白文]25.子謂韶、尽美矣、又尽善也、謂武、尽美矣、未尽善也。
 
[書き下し文]子、韶(しょう)を謂わく(のたまわく)、美を尽くし、又た善を尽くせり。武を謂わく、美を尽せり、未だ善を尽くさず。
 
[口語訳]先生が、伝説の聖王舜(しゅん)の制作した楽曲である韶(しょう)を評して言われた。『美しさが完全であり、また、善さ(道徳性)においても完全である。』更に、周の武王が作った楽曲である武を評して言われた。『美しさは完全であるが、まだ善(道徳性)において完全とはいえない。』 
 
[解説]古代の聖王の系譜は、尭・舜・禹と続いていくが、舜は尭と戦火を交えることなく禅譲によって帝位を譲られたので、舜の作った韶(しょう)の音楽は「善と美」が完全に調和している。一方、周の武王は殷周革命で武力を用いて、殷(商)の紂王を放伐して帝位を奪取したので、武王の作った武の音楽は「美的」ではあるが、「道義における正しさ(善)」において舜の音楽に劣っているのである。

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