[白文]10.子曰、君子之於天下也、無適也、無莫也、義之与比。
[書き下し文]子曰く、君子の天下に於けるや、適もなく、莫(ばく)もなし。義をこれ与(とも)に比しむ(したしむ)。
[口語訳]先生(孔子)がおっしゃった。『有徳の君子が天下の人に対する時、宿敵もなければ、愛着もない。ただ、正義の人と共に親しみ合う。』
[書き下し文]子曰く、君子の天下に於けるや、適もなく、莫(ばく)もなし。義をこれ与(とも)に比しむ(したしむ)。
[口語訳]先生(孔子)がおっしゃった。『有徳の君子が天下の人に対する時、宿敵もなければ、愛着もない。ただ、正義の人と共に親しみ合う。』
[解説]君子が天下の人材に交わるときには、個人的な感情や利害によって相手を選ぶのではなく、その相手が正義を実践する高潔な人格を持っているかどうかを見ているものだということを孔子が述べた章である。