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『論語』の里仁篇-15
日期:2014-02-25 18:28  点击:806
[白文]15.子曰、参乎、吾道一以貫之哉、曾子曰、唯、子出、門人問曰、何謂也、曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。
 
[書き下し文]子曰く、参(しん)よ、吾が道は一(いつ)以てこれを貫く。曾子(そうじ)曰く、唯(い)。子出ず(いず)。門人問うて曰く、何の謂(いい)ぞや。曾子曰く、夫子(ふうし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ。
 
[口語訳]先生が曾子にいわれた。『参(しん)よ、私の道は一つのことで貫かれている。』曾子は『はい。』と言った。先生がその場を出られた後で、門人が尋ねた。『どういう意味でしょうか。』曾子は言われた。『先生の道は忠恕(思いやりとまごころ)だけです。』 
 
[解説]『論語』において最高の徳である「仁」を、自身の思いやりに正直である「忠」と他人の苦境に思いやりを持つ「恕(じょ)」によって解き明かし、それらをまとめて他人に対する温かな思いやりの情義で「忠恕」で説明している。孔子の人柄と生涯は、「忠恕」という「ただ一つの道(儒学の根本原理)」で貫かれているのである。
 

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