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『論語』の公冶長篇-26
日期:2014-02-25 19:00  点击:470
[白文]26.顔淵季路侍、子曰、盍各言爾志。子路曰、願車馬衣裘、与朋友共敝之而無憾、顔淵曰、願無伐善、無施労、子路曰、願聞子之志、子曰、老者安之、朋友信之、少者懐之。
 
[書き下し文]顔淵(がんえん)・季路(きろ)侍す(じす)。子曰く、盍ぞ(なんぞ)各々爾(なんじ)の志を言わざるや。子路曰く、願わくは車馬衣裘(いきゅう)を、朋友と共にし、これを敝(やぶ)りて憾(うら)みなからん。顔淵曰く、願わくは善に伐る(ほこる)ことなく、労を施すことなからん。子路曰く、願わくは子の志を聞かん。子曰く、老者には安んじられ、朋友には信じられ、少者には懐かしまれん。
 
[口語訳]顔淵と季路とがお側に仕えていた。先生はいわれた。『それぞれお前達の志を話してごらん。』子路は言った。『車や馬や着物や毛皮の外套(がいとう)を友人と一緒に使って、それが痛んだとしても、気にしないようにしたいものです。』顔淵は言った。『善い行いを自慢せず、辛いことを人に押し付けないようにしたいものです。』子路が言った。『出来るならば、どうか先生の志望をお聞かせ下さい』先生は答えられた。『老人には安心され、友達には信用され、若者には慕われるようになりたいものだね。』 
 
[解説]孔子の志望と孔子の高弟である顔淵と子路の志望が語られた章であり、『万人に役立つ人間でありたい』とする孔子の素朴で実直な志が窺われる部分である。子路の理想は共産主義的で、私欲を廃して自分の所有物にこだわらない鷹揚な貴族の気概を語っている。顔淵の理想は善行を矜持として傲慢になることなく、他人の苦労や重荷を肩代わりしてあげたいとする「仁」の気迫に満ちたものである。

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