[白文]28.子曰、十室之邑、必有忠信如丘者焉、不如丘之好学也。
[書き下し文]子曰く、十室の邑(ゆう)、必ず忠信、丘の如き者あらん。丘の学を好むに如かざるなり。
[口語訳]先生が言われた。『10戸しかない村里にも、目上の者に忠実で、約束を裏切らない忠信において、丘(私)と同じくらいの者はいるだろう。ただ、丘の学問を好むということに及ばないだけだ。』
[書き下し文]子曰く、十室の邑(ゆう)、必ず忠信、丘の如き者あらん。丘の学を好むに如かざるなり。
[口語訳]先生が言われた。『10戸しかない村里にも、目上の者に忠実で、約束を裏切らない忠信において、丘(私)と同じくらいの者はいるだろう。ただ、丘の学問を好むということに及ばないだけだ。』
[解説]孔子が、10軒ほどしか家のない小さな村落であっても、自分と同じくらいに君主や礼に忠実で、一度交わした約束を破らない忠信の人材はいるに違いないと謙遜の言葉を述べている。その一方で、自分ほどに向学心と知的好奇心を持った人物は、そうそういるものではないという矜持を語っているのである。