[白文]39.子曰、有教無類、
[書き下し文]子曰く、教え有りて類無し。
[口語訳]先生が言われた。『教育による区別はあるが、種類による差別はない。』
[解説]封建主義的な身分制度の理論的根拠となった儒教だが、孔子は必ずしも『生まれながらの身分』を全肯定したわけではない。この部分からは、『教育の努力・工夫』によって人間の能力・素質が向上していく可能性というものを強く信じていた教育者・孔子の信念を窺うことができる。