064.朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木 /権中納言定頼
(あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに あらわれわたる せぜのあじろぎ)
【現代訳】
ほのぼのと夜が明けるころ、宇治川に立ちこめた川霧が、とぎれとぎれに晴れてきた。
しだいに川一面に現れてくる、浅瀬に仕掛けられた網代木(あじろぎ)も点々と姿を現してきた。
※網代木…網代は冬魚をとるために杭を並べて打ち、編んだスノコを仕掛けて取る漁法で、網代木はその杭のこと。
译为:
宇治临冬晓,
幽幽冷雾中。
鱼梁时现隐,
江水正冥蒙。