075.ちぎりおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり /藤原基俊
(ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あわれことしの あきもいぬめり)
【現代訳】
あなたが約束してくださいました(ヨモギの草についた恵みの露のように)ありがたいお言葉を、
命のように大切にしてきましたが、それもむなしく、今年の秋も過ぎてしまうようです。
※させも…「させも草」は、平安時代の万能薬だったヨモギのことで、ありがたられていた。
译为:
来是空言去是蓬,
譬如朝露已尘封。
老来渐觉秋怀冷,
人世无常逝晚风。