098.風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける /従二位家隆
(かぜそよぐ ならのおがわの ゆうぐれは みそぎぞなつの しるしなりける)
【現代訳】
そよそよと吹きわたる六月の風に、ナラの葉がそよげば、
この「奈良の小川」のあたりの夕暮れは、もうすっかり秋の気配が感じられる。
だが、あの川のほとりで行われている六月祓(みなづきばらえ)の行事だけが、まだ夏の印なのだなあ。
译为:
风吹栖树动,
暮色满京都。
御洗水纯净,
可能涤罪无?