ぼくは、耳や歯や目に少しだけ病気を持っています。その
分、家族には心配をかけて、また、ぼくのために沢山の時間を
使っています。
ぼくは、生まれてすぐに、大きな手術をしました。じんぞう
に関する手術で、十二時間もかかったそうです。この病気は
今、治りましたが、手術していなかったら、命が危なかったと
のことです。
小学校最後の夏休みに、一週間ぐらい、歯の手術のことで、
入院しました。両親は仕事を持っていますが、入院期間中に、
毎日ぼくのために面会時間外も来てくれました。入院して一
日目は、平気だったけれど、手術した夜は、辛くてなみだがで
ました。父と母は面会時間を過ぎてもぼくがねるまで痛い顔
をなでてくれました。するといつのまにか安心してねむって
しまい、夜を過ごせました。
このように、小さいころからいろいろな病院に通院してい
るので、父と母の休むことができる時間の多くがつかわれて
います。遠くの病院もあるので大変だけれどもいっしょに
行ってくれます。母は、
「優剛の病気が一つ一つ治って、よくなることが一番うれ
しいから、大丈夫。」
と言ってくれます。
そして父は、この入院の少し前に、富士登山に日帰りで連れ
て行ってくれました。山頂近くは大雨で、早く帰りたかったけ
れども、絶対に頂上をあきらめたくなかったので、頂上にがん
ばって登りました。下山の時に、父は、
「手術の前に、辛いこともあきらめないで、乗り越える強さ
を持ってほしい。」
と言ってくれました。父の強い思いが伝わりました。この事
は、入院した時のがんばる勇気につながりました。
父と母のぼくへの思いは、ぼくの心を強くしてくれました。
この家族に生まれてきて、幸せだと思うのです。
ぼくは将来、困っている人を助けたり、ボランティアをする
人になりたいです。家族から教えてもらった強さや勇気や優
しさをみんなに返していきたいです。
「お父さん、お母さん、ありがとう、これからもよろしく
ね。」