成龍は香港特別行政区香港島で生まれ、原籍は安徽省蕪湖市にある。大中華区映画界のスーパースターと国際カンフー映画のスーパースターである。成龍は6歳の時、中国戯劇学校に入学して戯曲や中国武術を学び、後に映画界に進出した。次第に俳優、監督、プロダクションマネージャーと活躍の幅を広げていった。彼は周星馳、周潤発と「双周一成」と併称され、香港映画の興行成績を約束する人物となった。成龍はカンフー映画で知られ、数回も香港映画興行成績の記録を更新した。彼が主役として出演した映画の世界での興行成績は合わせて200億元を超え、これは中国人俳優としてはトップである。
成龍が1994年出演した『紅番区(レッド・ブロンクス)』はアメリカで上映され、大ヒットをとばした。その上さらに1本目のハリウッド映画『ラッシュアワー』に出演した。これも高い興行成績を収め、米誌『タイム』にとりあげられた。成龍は、「ハリウッドは私に適さない。香港でこそ魚が水を得たように活き活きと活動できる」と話した。2007年に上映された『ラッシュアワー3』の興行成績は前回には及ばなかったが1億4000万ドルの興行成績をあげた。『ラッシュアワー』シリーズの3本の映画の北アメリカでの興行成績は合わせて5億ドルで、全世界での累計は8億3500万ドルに上った。これまでアジア俳優が主役として出演する映画では初の快挙となった。