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第十七章:民俗~乞巧節―七夕
日期:2015-01-14 12:10  点击:497
 中国では、旧暦の7月7日は伝統的な節句、「乞巧節」で、七夕とも言う。この日、伝説では牽牛星と織姫星が年に一度、会う日になっている。 
 
 大昔、空は澄み切った海のように広がり、一つの雲も無かった。天帝はそれを寂しく思って、自分の7人の娘に空のために衣装を作るよう命じた。それで、7人の娘が織った布地の色は白いもので、地味なものだった。7人の姉妹の中、7番目の末娘は真面目で、花園を散歩した時、七色の花が咲いていたのを見て、摘んで帰えり、その花で糸をきれいに染めた。その甲斐あって、やっと色鮮やかな布地を織り出すことができた。6人の姉達破はそれを見て、器用だと誉めた。そこで皆で平日は空に白い衣装、雨の日には灰色の衣装を纏わせ、朝晩は色とりどりの衣装を纏わせることにした。これを天帝が知り、たいそう喜び、7番目の娘を織姫とした。 
 
 織姫は毎日、布を織る合間に地上の人間のを眺めて、楽しんでいた。その中の1人の若者に目が留まった。この若者はいつも、一人ぼっちで野良仕事をしていた。休憩する時は、そばにいる牛と話をしていた。それを見た織姫は可哀相に思っていた。この若者こそが、牽牛なのです。 
 
 ある日、牽牛の飼っている牛は「明日は7月7日で、天帝の7人の娘は地上に降りて、水浴びをする。その時、織姫の服を隠せば、織姫はあなたの妻になるのだ」と牽牛に言った。この話を聞いて、牽牛はやって見ることにした。7月7日、牽牛は川辺の葦が生える影で待っていた。しばらくすると、空には七つの色あざやかな雲が漂い、その上には7人の仙女が立っていた。仙女たちは川辺に降りて、服を脱ぎ、川に飛び込んだ。すると、牽牛は織姫の服を抱えて、一目散に家に帰った。慌てていたので、葦の出した音に仙女たちは驚き、それぞれ自分の服を纏い天宮に戻った。ただ7番目の織姫は自分の服を見つけられず、どうしたらよいのか分からず、その場に立ち尽くした。それを見て、牽ている若者を見ながら、羞じらいながら頷いた。 
 
 その晩、牽牛と織姫は牛に見守られ結婚した。それから2年間が経った。織姫は1人の男の子と1人の女の子を産んだ。牽牛は農作業に励み、織姫は機織をして、幸せな生活を送っていた。 
 
 あっという間に7年間が過ぎた。天上の1日は地上の1年に当たる。天帝は7人の娘と7日間に一度会うことだが、織姫が天宮に戻らず、凡人と結婚したことを知って、腹を立てた。丁度、7月7日の日、天帝は神将を派遣して織姫を天上に戻した。牽牛は悲しみ、2つのカゴに子供二人を担いで、織姫を追いかけた。それに感動した牛は自分の角を舟に変え、牽牛と二人の子供を載せて天上に向った。それを見た天帝は空にさっと手を出して線を引いた、すると、激しく波立つ天の川が織姫と牽牛の間に現れた。この時、何処からかたくさんのカササギが飛んできて、天の川の上にカササギが橋を架けて、橋の上で牽牛と織姫を会わせた。天帝も仕方なく、それから毎年、旧暦の7月7日の夜、二人がカササギの橋の上で会うことを許したそうだ。 
 
 その後、7月7日は女の子が織姫に機織を教えてもらう日にもなり、この日、娘たちは色とりどりの糸を7本の針にスムーズに通せるならば、器用な娘になると言われている。また、その日の夜、葡萄棚の下では、牽牛と織姫が話している声が聞こえるそうだ。

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