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第十九章:中国考古~麦積山石窟と洛陽の龍門石窟
日期:2015-01-14 13:34  点击:377
 麦積山石窟は中国北西部の甘粛省天水県の東南から45キロ離れた山間部にあり、高さは150メートルあまり。歴史文献の記載によると、麦積山石窟は後秦(約前3世紀ごろ)の時代から掘り起こされ、その後、高さ30メートルと70メートルの崖に仏像を彫り始めたということです。 
 
 この仏窟は幾重にも重なり合い、上下に乱れていて、とても威厳があります。麦積山石窟には現在、北魏、西魏、北周、隋、唐、五代、宋元、明、清などの各時代の洞窟が194個、泥人形や石の彫刻が7000点あまり、壁画が1300平方メートル現存しています。洞窟の中に、人間とほぼ同じ大きさの彫像があり、極めて生活感あふれる作品です。端正で重々しい仏や、菩薩、弟子などの彫像もあります。経書を読んでいるもの、話し合いをしているもの、喜びに満ち溢れたもの、手招きしているものも。また、敬虔な少年と天真爛漫な子供の彫刻もある。高さ約16メートルの阿弥陀仏から、10センチぐらいの彫像まで、いずれも精巧で細かく、生き生きとしています。多くの彫像は、神を人格化し、生活の色合いが濃く、見るものに親近感を与えます。これらの彫像は、中国の仏教史、歴史学、考古学、民俗学の研究に重要な実証をもたらしました。麦積山洞窟は、奥ゆかしい森林地帯に隠されているため、歴代の戦争の崩壊と人為的な盗みから免れ、非常によい状態で保存されています。 
 
 河南省の龍門石窟は、河南省洛陽市から南へ13キロの伊川両岸に位置しています。景色が美しく、寺が建っており、従来から詩人や観光客がよく訪れる場所です。龍門石窟は北魏孝文帝が洛陽に遷都する(494年)前後に発見され、四百年あまりの大規模な建設を経ています。山中にある洞窟は、蜂の巣のように数多く建造され、合わせて2300の洞窟、10万点あまりの彫像、題字と碑文が3600余点、40の仏の塔があります。石窟の中にある壁画には、仙女たちが描かれており、流れる雲のなかで自由に飛ぶ姿や、果物を手に空を飛び、踊り、歌を歌い、花を散らしている姿をしています。その様子はとても軽やかで、表情が優雅であると賛美されています。 
 
 これらの古代の芸術家が制作した豊富多彩な芸術彫像は、中国の古代歴史と芸術の研究において重要な資料です。龍門石窟の中の古陽洞は、北魏孝文帝が洛陽に遷都する(494年)前後に建造されたもので、龍門石窟が最も早い洞窟です。石窟の中は精巧で華々しい仏像がたくさんあり、その表情は敬虔で、生き生きとして真に迫っており、北魏石窟芸術の研究にとって珍しく、貴重な資料です。題字の書法が質朴であり、書法歴史研究にとって珍しい、とされています。また、賓陽洞は500年から掘り始めはじめ、24年間を経て523年に完成したものです。洞窟内の主仏のシャカムニ像とその弟子や菩薩の彫像などは、顔が痩せ、衣服の折りが整っており、緊密で、北魏彫像の芸術的特色を表わしています。

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