中国北西部にある陕西省の影絵芝居は、古い民間の物語の痕跡を今も残しています。これは近代の陕西省の各地方の影絵芝居の前身でもあります。
陕西省の影絵芝居はとても素朴なものですが、その装飾は美しく、人形は芸術的で、精巧にできています。陕西省の影絵芝居は、輪郭がはっきりしているばかりでなく、曲線に迫力があります。人形の内側は彫り具合いが非常にバランスあるものです。それは、複雑さと簡潔さが入り混じっているのです。人形や小道具、背景の各部分は、それぞれ違った模様が彫られています。芝居全体の構成も決して単調ではなく、簡潔にして中身があります。見ごたえがあり、芝居全体が活き活きとしていて、躍動感があります。完璧な芸術と言えるでしょう。
芝居に登場する主人公も突出していて、色彩はもちろん、人形の形も目を見張るものです。その曲線は精密かつ複雑で、影がいく層にも重なる芝居は、一見の価値があります。