仏教で四大天王と言えば、知らない人はいないでしょう。これは大金剛とも言われていますが、仏教に威厳を与えています。仏教の他に、中国では、道教があります。道教にも、四大元帥がいます。これまた、道教に威厳を与えている神々です。
四大元帥とは、「霊官馬元帥馬天君」(またの名を「華光大帝」、或は「華光天王」)と呼ばれる神様と、「趙元帥公明」、「関元帥関聖帝君」(またの名を「関帝爺関公」)、「温元帥琼」(またの名を「雷琼」)の4人です。「馬元帥」は雪のように白く、「趙元帥」は鉄のように黒く、「関元帥」は血のように赤く、「温元帥」は藍のように青く、それぞれカラーが違います。この四大元帥は、魔除けの神様として、民間の間で強く信仰されています。道教の中で執り行われる法事の儀式は、四大元帥の降臨により、魔除けをするものです。
写真の中央にいるのは「霊官馬元帥」、つまり「馬王爺」で、火の神様と言われています。この作品は、色紙に版画したものと、手で描いたものが混ざっています。色も形もシンプルですが、構図は巧妙にできています。