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第二十一章:世界遺産~元の上都遺跡
日期:2015-01-29 21:36  点击:451
 元上都遺跡は、内蒙古自治区シリンゴル盟正藍旗から東北へ20㎞離れた金蓮川草原に位置し、灤河の北岸にあるので、「灤陽」、「灤京」とも呼ばれた。 
 
 元上都は世界の歴史上、最大の帝国であるモンゴル帝国(元)の首都で、13世紀に元の太祖ジンギスカンの孫フビライが中国北方の草原で建設し、元大都(現在の北京市)と共に元の二都となった。13-14世紀、世界と中国に大きく影響する重要な事件は上都で発生し、中国や世界の歴史にも大きな影響を及ぼしている。1260年、フビライは上都で即位し、4月に中書省という部署を作り、ここで全国の政務を統括した。これによって、「省」は地方の行政地域の名称となり、現在も使われている。 
 
 元上都の主要な役割は、元朝皇帝の避暑地となることであった。毎年、春分に皇帝は大都を発って上都に向かい、秋分になると大都に戻った。元の時代11名の皇帝のうち、6人がここで即位していることからも、上都の重要性が分かる。 
 
 元上都はモンゴル民族がモンゴル高原を統一した後、建てられた最初の草原の都であり、元の政治、経済、文化の中心である。フビライは、ここでの統治を基に、統一した政治基盤を固めていき中国歴史上300年あまりの政治的割拠が終了した。元上都は、統一した多民族国家の誕生と発展を物語っており、大きな意義がある。 
 
 1275年に上都を訪問したマルコ・ポーロが『東方見聞録』に記録したことによりヨーロッパ人にその存在が知られるようになった。西洋ではザナドゥ(Xanadu)とも呼ばれる。 
 
 元上都遺跡の周辺地区からは一連の付属文物が発掘されている。元上都の遺跡は広い草原の上にあるため、元が滅びた後、人的破壊がなかったため、地下に埋蔵された文物がとても豊富である。現在発掘された主な文物は石の彫刻品、陶磁器、金貨などで、金貨には「大元通宝」、「大観通宝」、「天下太平」などがある。 
 
 2012年6月、ユネスコ世界遺産委員会は元上都を世界遺産に登録した。元上都遺跡は草原にある都の遺跡として、文化の融合を展し、北アジア地区の遊牧文明と農耕文明の衝突や融合を証明している。

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