1 制限しようかと考えている。
2 曜日ごとに車を制限しよう。
3 自転車のほうが速いくらいだ。
日本の交通★★★
日本の場合海上では船が移動の手段として発達していたが、陸上では動物や人間が移動の手段であった時代が長く続いていた。アメリカのペリーが徳川幕府に蒸気機関車のミニチュアを贈呈したとき侍達は驚き嬉々として子供のようにそれに乗っていたそうだ。余談ではあるがペリーは3カ月に亘り日本人を分析した結果、「機械などの珍しい物と宴会好きだ」と判断して贈り物を決めたそうだ。1872年に初めて新橋横浜間を蒸気機関車が走った。その様子は「汽笛一声新橋を」と長く鉄道唱歌に歌われている。1920年には日本の北から南まで鉄道がつながった。1927年には上野浅草間の地下鉄が開通した。現在東京の地下鉄は営団、都営を合わせて13線走っている。あまり線が多いので新しい線は従来の線の下に深く掘って通さなければならないので、乗客は長い長いエスカレーターを使わなければならない。路面電車は1903年から走り始めたが、昔ながらの路面電車は東京では早稲田荒川間の一本しか残っていないが、今また地球に優しい乗り物として見直されていて、特に地方では市民の足としてあるいは観光の目玉として生き残っている。バスは1903年に開業した。車が増えるにつれてバスが時間通りに運行されなくなり、バスの乗客が減ってきた。そのためバス会社の運営が難しくなり年々バス料金が高くなってきた。それでまた乗客が減る。この悪循環を断ち切ろうと地方都市中心に運賃を100円に抑えた路線バスが増えている。その結果乗客が増え値下げ前と同じ収入を維持しているところが多い。今後が楽しみだ。1964年に東京オリンピックにあわせて東海道新幹線が開通した。現在は東北から九州まで新幹線が走っている。中でも「のぞみ」は全車両指定席で速度が一番速いのでビジネスマンや遠距離乗客に、二階建て新幹線「マックス」は観光客に人気がある。新幹線は日本全国に走らせる予定になっている。1910年に初めて日本で飛行機が飛び1929年より旅客機の営業が始まった。現在国内では航空会社同士や新幹線との熾烈な競争がくり広げられている。
基本会話 ★ (^o^)
女:先週新幹線のマックスに乗ったんです。すごく速かったです。
男:マックスって二階建てだろう。二階に乗れた?
女:ええ、だから景色がよく見えてよかったです。
男:一階だったらマックスに乗ってもつまらないよね。
女:ええ、一階は景色がよく見えませんから。
男:景色を見るのもマックスに乗る楽しみだからね。
1 女の人はどこに座りましたか。
2 どうして一階だったらマックスに乗ってもつまらないのですか。
応用会話★★(^o^)
女:日本の電車は便利ですね。時間は正確だし次々来るし・・・。
男:だから大都市では車はいらないよ。
都心では車より自転車のほうが速いくらいだ。
女:車が多すぎて道がこんでいるんですね。
男:それで今、都心を走れる車を曜日ごとに決めて、制限しようかと考えているらしいよ。
女:本当ですか。
男:外国にはそういうところがたくさんあるんだって。
1 どうして自転車のほうが速いのですか。
2 今どんなことを考えていますか。
文法
1 ~(よ)うかと/思う/考える(「~かと思う」は「~と思う」よりはっきりしない気持ちを表す。)
ボーナスでテレビを買おうかと考えています。
仕事がつまらないので会社を辞めようかと考えている。
あした6時の電車に乗ろうかと思う。
2 ~ごとに(~ずつ)
給料は1カ月ごとにもらいます。
グループごとに集まって話し合いをしてください。
クラスごとに違う歌を歌いました。
3 ~くらい・ぐらい(程度を表す)
悔しくて泣きたいくらいです。
赤ん坊は目の中に入れても痛くないくらいかわいいです。
この仕事は難しくてもう止めたいくらいです。
練習★(^o^)
1 日本に留学します→日本に留学しようかと思います。
2 国・集まりましょう→国ごとに集まりましょう。
3 本が読めます→私の子供は一人で本が読めます。
読解★★
東京の地下鉄はたくさんありすぎて、日本人でも乗り換えが難しい。特に外国人にとっては迷路のように感じられるそうだ。ある日一人の主婦が乗り換えようとして駅で迷った。そこで彼女はすべての駅で実際に乗り降りして出口を確認して、「乗り換えマップ」を作った。それは本になり売られて、彼女は社長になった。今ではどの駅にも彼女の作った案内図がはられている。
1 地下鉄は特に誰にとって難しいですか。
2 誰が「乗り換えマップ」を作りましたか。
3 駅に何がはられていますか。
聴解★★ (^o^)
1 男の人は「一人ごと言う」と「一人ずつ言う」のどちらが正しいといいましたか。
2 男の人は「独り言」の意味を知っていますか。
リニアモーターカー
1964年の大量高速輸送時代の幕開けとなった東海道新幹線の開業前の1962年にすでに当時の国鉄の鉄道技術研究所は次世代の高速鉄道の研究を始めていた。従来の鉄道の限界をうち破るために車両に付けられた超電導磁石と地上コイルの電磁気的な相互作用による超電導磁気浮上式鉄道の開発である。営業最高速度500km/h、実験線において550km/hの安定走行をし、1時間に10,000人(片道)の輸送が可能な定時制の高いシステムの確立を目指している。1999年には山梨実験線で5両編成車両有人で552km/hを達成し、その後1000km/hの高速すれ違いが可能であることが確認できた。リニアモーターカー実現の研究は絶え間なく続けられているのである。実現されれば東京大阪間を1時間で結ぶことになる。夢の超特急である。
答え
基本会話
1 二階です。
2 景色が見えないからです。
応用会話
1 車が多すぎるからです。
2 曜日ごとに車を制限することです。
練習
1 日本に留学します→日本に留学しようかと思います。
大学に行きます→大学に行こうかと思います。
試験を受けます→試験を受けようかと思います。
先生に相談します→先生に相談しようかと思います。
2 国・集まりましょう→国ごとに集まりましょう。
値段・商品を分けてください→
値段ごとに商品を分けてください。
町・お祭りをしましょう→町ごとにお祭りをしましょう。
家族・一部屋に泊まります→
家族ごとに一部屋に泊まります。
3 本が読めます→私の子供は一人で本が読めます。
服が着られます→私の子供は一人で服が着られます。
電車に乗れます→私の子供は一人で電車に乗れます。
友達の家に泊まれます→
私の子供は一人で友達の家に泊まれます。
読解
1 外国人です。
2 一人の主婦です。
3 彼女の作った案内図です。
聴解
女:ねえ、独り言、言う。
男:「一人ごと言う」は変だよ。「一人ずつ言う」が正しい言い方だよ。
女:えっ。一人で何か言うことを 「一人ずつ言う」って言うの。
男:それは独り言だ。
1 「一人ずつ言う」です。
2 はい。