娘と息子が通う東京都板橋区の小学校で昨春、新入児童が急増した。区内に住んでいれば、好きな学校に通える学校選択制が導入されたためで、例年の1.5倍の児童が入学。「学区外」率は50%超えた。
私立中学を受験する子が多い「お受験校」とみられて①“越境”入学者が殺到したようだが、そんなに良い学校かなあ。授業中に②平気で教室を歩き回ったり、「自殺してやる」と窓から飛び降りようとして大騒ぎになったり。高学年はほとんど塾通いで「塾で疲れているから、学校は③「息抜きの場」と、のたまう親もいる。
そんな小学校のあおりも食って、もともと児童が減少していた隣接の小学校は新入児童がわずか2人になり、今年度いっぱいで閉校されることになった。
選択制は、学校間の競争を促し個性化を図る狙いのはずだが、と区教委関係者に聞くと、「本来、目指していたものと違ってきているが、④朝令暮改というわけにもいかない」という苦しい答えが帰ってきた。⑤「ゆとり教育」の例もある。誤りは、早めに改めた方がいい。
練習問題
1、問題1.①本文にある「越境」とは何の意味か。
定められた境界線を越えて、他の国に行くこと。
定められた学区の境界を越えて、他の学区の学校に入学すること。
境界線や国境などを越えること。
密入国して、他国の学校に入学すること。
2、問題2.②「平気で教室を歩きまわったり」の「平気」にあたる説明を次から選べ。
たいしたことはない
気にしない
無関心
物に動じないこと
3、問題5.⑤「ゆとり教育」とは、どのような意味か。
ゆっくりした教育
教師本位の教育
勉強ばかりの教育
窮屈でない教育
4、問題4.④「朝令暮改」とあるが、その読み方はどれか。
あされいぼかい
ちょうねいぼかい
ちょうれいぐらしかい
ちょうれいぼかい
5、問題6.学校教育について、本来目指しているものは何か。
学校間の競争をなくし、みな平等にすることである。
学校間の競争を促し個性化お図ることである。
学校間の競争を弱くして個性化を図らないことである。
学校間の競争を弱くして個性化を図ることである。
6、問題3.③「息抜きの場」とあるが、どういう意味か。
ため息をする場所
頭をよく使う場所
息が長い場所
休みの場所