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第十二课 自立すること
日期:2015-02-28 19:03  点击:706
   57歳で37年間働いた造船所を退職した。そこで待ち受けていたのは、いろいろな手続きをしなければならないことだった。共働きの妻任せであったが、自由の身になった今は①そうもいかず、銀行、区役所、労働局、会社保険事務所、職業安定所などと毎日のように出向かいて、慣れない手続きをしたのである。
 そして、毎日の食材を買い物、これがなかなか大変である。近くの商店街に必要なものがどこで安く手に入るのかが分からない。「ああ、こんな所に安く新鮮な食材を売っているんだなあ」と新たな発見である。しかし、夕食作りに挑戦してみても、カレーやシチューができるくらいである。
 また、家にいると、いろんな電話がかかってくる。勧誘あり、無言電話あり、と②今まで気付かなかったことが起きてくる。それにいちいち対応しなければならない。私は職業病による難聴である。だから、電話の対応は苦手である。
 成人した2人の子どもの私に対する接し方も変化してきた。定年退職でない身には少し応えるものである。趣味らしきものももたず、スポーツをするでもなく、テレビの子守をするだけでは、男の自立とはまだまだ言えない。
 
 
練習問題
 
1、①「そうもいかず」とあるが、どういうことか。
いろいろな手続きをしなければならないこと
すべて妻に任せることができないこと
慣れない手続きをすること
買い物をすること
 
2、②「今まで気付かなかった」とは何か。
いろんな電話がかかってくること
カレーやシチューができること
毎日の食材の買い物や夕食作りをすること
職業病による難聴であること
 
3、筆者は自立することについてどのように考えているか。
退職したら自然に自立できる。
自分は自立できない。
自立することは年と関係している。
自立することは年と関係なし。

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