梅の花を図案化した梅紋は()を祭る天満宮の神紋である
A.藤原道長 B.菅原道真 C.空海 D.曽根好忠
答案:B
解析
天満宮(てんまんぐう)は、菅原道真を祭神とする神社である。
道真が亡くなった後、平安京で雷などの天変が相次ぎ、清涼殿への落雷で大納言の藤原清貫が亡くなったことから、道真は雷の神である天神(火雷天神)と同一視されるようになった。「天満」の名は、道真が死後に送られた神号の「天満(そらみつ)大自在天神」から来たといわれ、「道真の怨霊が雷神となり、それが天に満ちた」ことがその由来という。
道真が優れた学者であったことから天神は「学問の神様」ともされ、多くの受験生が合格祈願に詣でる。参拝して筆を買うと受験に利益があるともいう。道真が梅を愛し、庭の梅の木に
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
と和歌を詠み、その梅が大宰府に移動したという飛梅伝説ができたことから、梅を象徴として神紋に梅紋、梅鉢紋、星梅鉢などが多く使用されている。また道真と牛にまつわる様々な伝承から、天満宮では牛を神使としており、境内に臥牛像など撫牛が置かれている。