ニューヨークで株が大暴落した1929年10月の「暗黒の木曜日」を引き金に、世界に恐慌の嵐が吹き荒れる。当のアメリカでは銀行が続々倒産し、街に失業者があふれて、大統領フーバーに恨みが集まった
1929年10月,纽约股市大跌,被称作【黑色星期四】,并由此引发了世界性的恐慌浪潮。当时的美国,银行相继倒闭,街头挤满了失业人员,总统胡佛备受指责。
家を失った人々が木ぎれで作った掘っ立て集落は「フーバー村」と呼ばれ、路上生活者のかぶる新聞は「フーバー毛布」と言われた。教科書にも載るその不吉な木曜日が、ふと頭をかすめる向きもあったろうか。週明け、世界的な同時株安が地球を駆けめぐった
无家可归的人们用树枝搭成的简易居住区被称作【胡佛村】,流浪汉身上盖着的报纸被叫做【胡佛毯】。这个不吉祥的星期四甚至被记录进了教科书,想必也有读者脑中闪现过这则消息吧。周一上来,世界性的股票大跌统一席卷全球。
先週末からの下落が、止まらずに加速する形になった。もっとも今回はニューヨークが発端ではない。中国経済の失速への不安だという。投機資金が中国から逃げ出すなどして、上海市場の大幅な下落をもたらした。その連鎖的な波及とされる
上周末开始的下跌形成加速下滑不止的状态。不过这次纽约不是源头。据说源于对中国经济失控的不安。投资资金出逃中国市场导致上海股市大幅下挫。由此的连锁反应波及全球。
もともと巨大な「バブル」が指摘されていた中国経済だが、ここにきて制御が利かなくなったという見方がある。天体の運行なら寸分違(たが)わず予測できる人知だが、景気の先行きの方程式を見つけるには至っていない
中国经济原本就被批评是巨大【泡沫】,但有观点称发展至今已无法控制。人类智慧能够分毫不差地预测天体运行的轨迹,却未能发现经济景气发展走向的方程式。
それゆえだろう、相場にはご託宣めいた格言が多彩にある。「見切り千両」もその一つで、下げの局面では早めに手放すべし、それで大損を避けられるなら目先の損は値千金といった意味だ
正因为如此吧,股市很多丰富多彩带有神谕色彩的格言。【割肉千两】便是其中之一,意思是如果真是下跌的局面应尽早割肉,如果能因此躲开巨亏,那眼前的损失价值千金。
売りが売りを呼ぶ心理もこの辺りにあるのだろう。株には縁なき当方だが、中国とともに世界経済が危うい綱を渡っているのはひしひしと感じる。同時株安が、ひいては世界不況を招くような事態はごめん被りたい。
抛售引发抛售的心理正是如此吧。本人虽与股票无缘,但深感世界经济同中国经济一样正行走在危险的钢丝绳上。希望能够避免股票同步大跌进而导致全球经济萧条的事态。