「野球中継が スポンサーの御好意もなく 途中で打ちきられても、だな 腹をたてるなよ!……」。先日書いたアンクルトリスの、昔の宣伝コピーにはこういうのもあった。ここぞの場面でテレビの中継が終わり、泣いた人は少なくあるまい
“棒球实况转播中,实在是对不起电视观众的支持,转播到此结束。不过,您也千万别上火哟……”。日前撰文介绍的TORYS大叔从前的广告宣传中曾经出现过这一段广告语。电视转播到此结束,大失所望的观众恐怕不在少数。
野球は試合時間が読みづらい。展開次第のうえ、延長戦もある。だがアメリカでの草創期はそれどころではなく、先に21点を取った方が勝つルールだった。これでは時間の見当はほとんどつかない
棒球比赛的时间实在是难以掌控,不仅要根据进展的情况,有时还有延时赛。可是,在美国的草创期并非如此,规则规定谁先夺得21分便获得胜利。因此,这种情况下几乎无法预估时间。
力に差があればすぐ終わり、拮抗(きっこう)していれば延々続く。どうにも不便で、攻守を「9回」と決めたそうだ。ただし大リーグは今も延長戦は原則決着がつくまで続ける。本場のプロの意地でもあろう
倘若实力相差悬殊,往往很快便可结束。而实力相当的话将会无休止地延长。听说是因为实在太不方便了,于是决定攻防各“9局”。不过大联赛的延时赛,即便到了今天原则上仍然要持续至决出胜负为止。这也是当地职业棒球的本意。
日本でも昨夏、高校野球の軟式全国大会で延長50回という熱戦があった。この夏からは選手の健康を考えてタイブレークが導入された。延長戦の短縮のため走者を置いた状態で攻撃を始める制度で、それが大会で初めて行われたと昨日のスポーツ面で読んだ
去年夏天,在日本高中软式棒球全国比赛上也出现了延长50局的激烈争夺。今年夏天开始,考虑到球员的健康引进了平局决胜的赛制。在阅读昨天体育版的介绍称,由于缩短了延时赛,该制度规定在跑垒者不再跑垒的情况下,开始进攻。该制度本次大赛首次执行。
硬式の甲子園大会もそうだが、延長戦は数々のドラマを生んできた。一方で連戦、連投の害も指摘される。休養日やベンチ入りの選手を増やしてはどうか、といった案も聞こえてくる
并且还指出,硬式棒球甲子园大赛也是如此,虽然延时赛造就了一个个戏剧性看点,可是另一方面连续比赛,连续投球也是贻害无穷。甚至也有人提议,可否增加一些修养日及替补队员。
高校野球を「未完成品が未熟を超えて 人々に夢や感動を与える」と記したのは、甲子園を愛した作詞家の阿久悠さんだった。未完成で未熟だからこそ、それから歩む将来は可能性に富む。ひと夏の花ではない。ベターな策を求めて、知恵を出し合いたい。
热爱甲子园的词作家阿久悠先生曾撰文称赞高中棒球是“未成品超越了不成熟,给人们以梦想与感动”。正因为未成品的不成熟,所以他们将来所要走的道路上富有各种可能性,而并非一夏之花。希望为了获得更好的策略而集思广益群策群力。