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「四(シ)」と「四(よん)」はどう使い分けるのですか?
日期:2015-09-21 14:06  点击:288
質問
 
「四(シ)」と「四(よん)」はどう使い分けるのですか?
 
こたえ
 
「四(シ)」と「四(よん)」の使い分けは、おおむね習慣的なものといえるでしょう。
 
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」をすべて音で読めば、「イチ・ニ・サン・シ・ゴ・ロク・シチ・ハチ・キュウ・ジュウ」となります。逆に、すべて訓で読めば「ひ・ふ・み・よ・いつ・む・なな・や・ここの(つ)・とお」となります。前者の系列は漢数字と呼ばれ、一般に漢字で表記されます。後者の系列は和数字と呼ぶことができるもので、漢字や平仮名で表記されます。なお、「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」のように表記された数字は、算用数字またはアラビア数字といいます。
 
漢数字と和数字とは、序数において併存しています。日にちをいうときには、「ついたち・ふつか・みっか・よっか・いつか・むいか・なのか・ようか・ここのか・とおか」と10日までは和数字を用い、それ以降は「ジュウイチニチ、ジュウニニチ、ジュウサンニチ…」と漢数字になります。ただ、20日になると再び「はつか」と和数字になります。年齢をいうときには、「イッサイ、ニサイ、サンサイ……」という漢数字と「ひとつ、ふたつ、みっつ……」という和数字とが10までは併存します。それ以降は、「ジュウイッサイ、ジュウニサイ、ジュウサンサイ…」と漢数字のみになりますが、20才で再び「はたち」と「ニジッサイ」とが並行するようになります。また、助数詞に連接したときに、「~羽」などでは「イチ~、ニ~、サン~、よん~、ゴ~……」と、「~切れ」では「ひと~、ふた~、み~(サン~)、よ~、ゴ~、ロク~……」、「~人」では「ひとり、ふたり(ニ~)、サン~、よ~、ゴ~」となり、和数字と漢数字の使い分け方は同じではありません。このような使い分けの基準は、習慣による部分が大きいものと思われます。
 
ここで、まず「七」について考えてみると、「一階(イッカイ)」や「八階(ハッカイ・ハチカイ)」で漢数字の使用が通例であるのに対して、「七階(ななカイ)」のように和数字でいわれることが多いという違いがあります。また、「七回忌(シチカイキ)」のようにいう場合にも、「一階(イッカイ)」や「八階(ハッカイ)」のように促音化を生じません。「七回」で促音化が生じないのは、「シチ」の[シ]の部分で母音が無声化する傾向があるために、促音化が阻まれていると説明されることが多いようです。また、この母音の無声化は、「シチ」という音そのものを聞き取りにくくしていると思われます(たまに「ヒチ」のように聞こえる発音を耳にすることがあると思います)。そのために、字訓の「なな」を用いることが多くなるものと思われます。また、字音「シチ」が「一」や「八」と同じ型であり、発音も似ていることから、「一」や「八」との混同を避けるという配慮もありそうです。
 
「四」についても同じことが言えます。「四人(よニン)」「四時(よジ)」「四千(よんセン)」では、字訓の「よ」あるいは「よん」が使われます。これには「死」との連想を避けるという意味もあるかもしれませんが、「シニン」「シジ」「シセン」などが発音しにくい(聞き取りにくい)ということも大きいでしょう。また、「よん」は訓読みですから、音読みの「サン(三)」のような音形変化は生じません。例えば、「三階」は[サンガイ]となりますが、「四階」は[ヨンカイ]となって濁りません。
 
また、「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」の読み方についてですが、一般には「イチ・ニ・サン・シ・ゴ・ロク・シチ・ハチ・キュウ・ジュウ」と読む人が多いようです。しかし、「十、九、八、七、六、五、四、三、二、一」となると「ジュウ、キュウ、ハチ、なな、ロク、ゴ、よん、サン、ニ、イチ」となる場合がほとんどのようです。これは発音のしやすさと、習慣というふたつの要因によるものでしょう。

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