質問
「やばい」と「まずい」の違いは?お互い使えない場面はあるのでしょうか?
こたえ
「やばい」は「危険だ」「危うい」という意味と、「都合が悪い」という意味があります。「まずい」にも「都合が悪い」という意味があります。「まずい」にはおいしくない意味がありますが「やばい」にはありません。また、「まずい」には「下手な」という意味がありますが、「やばい」にはありません。「まずい」は、他にも「車の運転がまずい」(へたくそだ)、「まずい文章」(低級な文章)などのように使えます。「やばい」はこのようには使えません。
まずい料理→おいしくない
??やばい料理→食べたら病気になりそうな料理?(※但、「やばい料理」は、やや無理のある表現だと思います)
まずい仕事→いい加減でへたくそな仕事
(例:まずい仕事をするな。[きちんとやれという意味])
やばい仕事→犯罪行為にからむなどのあやうい仕事
(例:やばい仕事だけに報酬が良い。)
「都合が悪い」という意味では、「やばい」のほうが困難の度合いが大きい感じがします。
「今日中に終わらないとまずい。」→「好ましくない」という意味合い
「今日中に終わらないとやばい。」→「困ったことになる」という意味合い
そのため、
まずい場面→好ましくない(例えば、自分に不利な)場面
やばい場面→危険な(自分の身体に危害が及んだり、立場が危うくなる)場面
という感じになります。「今、やばかったな。」とか言えば、危機一髪だったという意味になります。「今、まずかったな。」ではそこまで深刻な意味にはなりません(「あまりよくなかったな」という程度の響きです)。
また、「やばい」は、低いスタイルでしか使えません。「まずい」も丁寧な言葉ではありませんが、日常の話しことばの中であれば普通に使って構わないでしょう。