国語が好きなら作家や編集者や書店員に。数学が好きなら例えば金融業界へ。村上龍さんが2010年に出した『新13歳のハローワーク』は、好きな教科を入り口にして自分に向いている職業を探す趣向だ。
如果喜欢国语,那就去做作家、编辑和书店销售员。如果喜欢数学,就向金融业之类行业发展。村上龙先生在2010年出版的新书《新13岁的职业介绍所》的立意就是以喜欢的教科书为入口寻找适合自己的职业。
道徳の授業が好きで「眠くならない」13歳向けには、数ある中に弁護士、裁判官、検察官が紹介されている。何が正しいか正しくないかを考え、社会の役に立ちたい。議論し、意見を言うのが好き。そんな志向を持つ子は確かに法曹に天職を見いだすこともあるだろう。
对于那些喜欢品德课“从不打瞌睡”的13岁孩子,这本书在众多工作中向他们介绍了律师、法官、检察官这些工作。思考何为正确何为错误,并希望为社会做出贡献。喜欢参与讨论和发表意见。对于怀有这些志向的孩子,有时也确实可以看出其有从事法律工作的天赋。
法曹への関門である司法試験で大きな不祥事が発覚した。明治大学法科大学院の教授が、問題の内容を自分の教え子に事前に漏らしたという。教授は試験の問題づくりなどをする考査委員を長く務めていた。
作为进入法律界标志的司法考试曝出了巨大的丑闻。明治大学法学研究生院的教授,在事先向自己的学生泄露考试题目。这位教授曾长期担任试卷出题的审查委员。
法と正義を担うべき専門職の選抜である。志ある多くの挑戦者が涙をのむ指折りの難関でもある。そんな登竜門での不正に驚かざるをえない。他の受験生から怒りや不満の声が出るのも当然だ。考査委員のあり方に問題はないか。
这本应是担负起法律和正义的专业选拔。也是让诸多有志于此的挑战者铩羽而归的有数难关之一。在这种跳龙门的考试中出现这种违法行为,怎能让人不感到震惊。其他考生表示愤怒和不满也是理所当然。而审查委员一方难道就没有问题吗?
法科大学院という仕組みは司法制度改革の目玉の一つとして発足したが、年々志願者が減っている。司法試験の合格実績は芳しくなく、受かっても就職が難しい現実もある。政府は立て直し方針を決めたが、今回の事態は大学院離れに追い打ちをかけかねない。
作为司法制度改革的重点之一,建立了法学研究生院这一机构,但有志于此的年轻人却在逐年减少。因为司法考试的合格证书不受人们重视,所以即便通过了也依然存在就业难的现实问题。虽然政府确立了整改的方针,但是这次事态或许会加速研究生院的没落吧。
ちなみに村上さんの本は、道徳の授業で眠くならない13歳向けに大学教授も挙げている。何が正しいか正しくないか。明治大の教授はどこで判断を誤ったのだろうか。
顺便说一句,大学教授村也向热衷于品德教育的13岁学生推荐了村上先生的书。什么是正确的,什么是错误的。或许那位明治大学的教授在某些地方判断错误了吧。