きのう、参院本会議を傍聴した。議題は安倍首相に対する問責決議案。与党はまず、発言を1回10分に制限する動議を出して可決した。野党議員が長時間の演説をして議事進行を引き延ばすのを封じるためだ。
昨天,旁听了参议院全体大会。议题是针对安倍首相的问责决议案。执政党首先提议一次发言限制在10分钟内,并通过了表决。这是为了对付在野党议员借长时间演讲来拖延议事进度的策略。
民主党議員による決議案の趣旨説明が10分を超えると、議長が「時間がきております」と注意した。与党席から怒号が起こる。「早く終われ!」「いい加減にやめろ!」。演壇の声がかき消される。こういう光景を見たのは初めてだ。
民主党议员进行的决议案主旨说明超过了10分钟,议长提醒说“时间到了。”执政党席位中也想起了怒吼声。“早点给我结束!”;“给我适可而止!”讲台上的声音淹没在一片噪音之中。第一次看到这样的情景。
野党がいたずらに時間稼ぎに走るのが好ましいとは思わない。参院事務局によると、発言時間の制限は与党の戦術として先例があるという。しかし、今回の非は与党にあるだろう。一昨日、締めくくりの質疑を省略して、安保関連法案の委員会採決を強行したのだから。
我不认为在野党恶意拖延时间是件好事。根据参议院事务局的资料,发言时间的限制作为执政党的战术是有先例的。但是,这次确实是执政党的错误。前天,执政党省略了质疑总结这一步骤,强行进行安保关联法案的委员会表决。
事務局が作った一昨日の会議録の未定稿を見ると、採決の場面には「議場騒然、聴取不能」とあるだけだ。可決を宣言する委員長の言葉はひと言も書かれていない。野党が採決無効を訴えたのも無理はない。言論の府とは到底呼べない惨状である。
我看了事务局制作的前天会议记录的未定稿,表决场面只能用“议场骚动,无法听清”这八个字来形容。宣布通过的委员会委员长的话语连一个字都没能记录下来。在野党所呼吁表决无效也不是无理取闹。所谓的言论之地,最后还是遍地哀鸿。
再び事務局の担当者に聞くと、未定稿で欠落している議事の経過を後で補って正式の会議録とするのだという。あの混乱をどうやって再現するのだろう。歴史は政権与党だけのものなのか。
我还问了事务局的负责人,据他说在未定稿中缺失的议事经过会在事后予以补上,形成正式的会议记录。那种混乱要如何重现呢?历史就只有政权执政党吗?
参院本会議場では、憲法を踏みにじる政権の危険性を野党議員が代わる代わる批判し、首相の退陣を迫っていた。立憲主義を顧慮しない政権の存続の是非が、今後の焦点にならざるをえない。
在参议院全体会议上,在野党议员不断站出来批判践踏宪法的政权危险性,要求首相下台。无视立宪主义的政权的存在的是非功过,将成为日后人们关注的焦点。