<日本人と洋服>
第二次世界大戦後、日本人の生活は大きく変化した。洋服を着るようになったのもそのーつの例である。
日本人が洋服を着始めたのは、明治時代である。当時も、軍隊や警察の制服は洋服であったが、普通の人々はまだ、着物を着ていた。特に女性は、着物の人が多かった。その後、洋服を着る女の人は少しずつ増えていったが、昭和の初めに行われた調査の結果でも、洋服を着ている女性は、二割ぐらいしかいなかった。ほとんどの人が洋服を着るようになったのは、戦後である。現在は、老人でも、ふだん着物を着る人は少なくなった。
着物は、大変美しいが、着るのに時間がかかるし、動きにくい。特に、階段を上ったり、自転車に乗ったりスポーツをしたりする時、不便である。しかし、洋服は着たり脱いだりするのも簡単だし、動きやすい。それで、洋服を着る人が増えてきたのである。
明治時代に日本に入ってきた洋服は、このように、百年ぐらいの間に日本人の生活に欠かせないものになった。そして、着る人の少なくなった着物は、正月や成人式、結婚式など、特别な時にだけ着るものに変わった。
問:
1、( )日本人は明治時代から洋服を着ています。
2、( )日本人の生活が敗戦前から大きく変化しました。
3、( )現在はふだん着物を着ている人はいなくなった。
4、( )明治時代、軍隊や警察の制服は洋服でした。
5、( )昭和の初めの調査の結果によれば、洋服の女性は今と比べて ずいぶん多かった。
6、( )戦後になると、ほとんどの人が洋服を着るようになりまし た。
7、( )現在はふだん着物を着ている人は数少ない老人です。
8、( )今では、洋服は日本人の生活にとって、あってもなくてもい いものになりました。
9、( )着物を着るのは正月や成人式、結婚式など特别な時だと思います。
答案:1,0 2,x 3,0 4,0 5,x 6,0 7,0 8,x 9,0