連日のノーベル賞に祝辞がわき上がる。その中で、先輩受賞者の野依良治(のよりりょうじ)さんから大村智さんへの「(受賞が)平和賞であっても不思議ではない」にうなずいた。大村さんらによる治療薬は、アフリカなどで熱帯病による失明から大勢の人を救ってきた。
连日获得诺贝尔奖,到处都是祝贺、赞美之词。其中我非常认同先辈获奖者野依良治先生对大村智先生的评价,“(获得的奖项)即便是和平奖也并非不可思议。”大村先生发明的治疗药物,在非洲等地拯救了很多因热带病而导致失明的人。
開発途上の国々で、病は貧困を招き、貧困はテロや暴力を生む温床になる。武力による荒療治より、温床そのものをなくす支援が望まれる。去年の平和賞マララ・ユスフザイさんも、まさにそのことを訴えている。
在发展中国家,疾病招致贫困,而贫困往往会成为孕育恐怖和暴力的温床。相比用武力进行激烈的变革,人们更期望能消除这一温床的帮助。去年的和平奖获得者玛拉拉也正在为此四处呼吁。
紛争地域では、たとえば年少者が銃を持たされて「子ども兵」になる悲劇が絶えない。マララさんは今夏、「子どもたちに銃を取らせたくないのであれば、本を与えなければなりません」と本紙に語っている。
在战乱地区,诸如少年持枪成为“童子军”的悲剧不断发生。今年夏天,玛拉拉在本报上如此说到,“如果不想孩子们拿起枪,那么就必须给他们书本。”
「世界は兵器にお金を費やしすぎている」とも。おびただしい兵器が地球上に出回り、きょうも誰かを殺傷する。しかるに日本政府は昨春、武器輸出を大きく緩和した。経団連は先月、武器輸出を国家戦略として推進すべきと提言をまとめた。
她还说,“世界花在武器上的钱太多了。”海量的武器在地球上肆虐,今天又有一些人因此受伤、死亡。然而,日本政府在去年春天大大放送了武器出口。经济团体联合会在上月提议,将武器出口作为国家战略推行。
儲(もう)かればいいのかと驚いた人は多かろう。武器を売り込むとは、武器が使われる状態を望むことにならないか。それとも「抑止」が大義名分になるのだろうか。平和国家の道義もブランドも、ここにきて次から次に崩れかけている。
靠这个赚钱真的好吗?很多人对此都大吃一惊。所谓销售武器,不就是希望武器被人使用吗?是否还会冠以“抑制”这一大义名分呢?无论是和平国家的道义还是这个招牌,都会因此而相继崩溃。
ノーベル賞に話を戻せば、アフリカの子らに囲まれる大村さんの写真が一昨日(おととい)の紙面にあった。みんないい笑顔だった。無償提供の薬で、失明に至る病は着実に撲滅に近づいているそうだ。
话归诺贝尔奖,前面的报面上登载了非洲的孩子围着大村智先生的照片。笑容非常灿烂。因为这些无偿提供的药物,导致失明的疾病正几近被消灭。