甘美な名作をいくつも残した詩人ヴェルレーヌは容姿に恵まれなかった。気の毒な逸話がある。少年時代、友人の家へ遊びに行くと、その母親があとで息子に「まるで動物園から逃げ出したオランウータンのようね」と言った(アンリ・トロワイヤ著「ヴェルレーヌ伝」)。
留下诸多杰作的诗人威尔伦长得不太好。关于他,有一个非常令人同情的故事。在其少年时代,有次去朋友家玩,朋友的母亲在他回家后对儿子说,“就像是从动物园里逃出来的猩猩。”(安灵著《魏勒卢》)
肖像画を見るとおでこが出っ張り、逸話もあながち誇張ではなかったかと思わせる。だれしも思春期には自分の容姿で悩むものだ。美形の友をねたみ、似た顔の親をうらむ。
我看了他的肖像画,发现他额头突出,相貌并没有如故事中那般夸张。无论谁都会在青春期因自己的容貌而烦恼。嫉妒拥有美丽容颜的朋友,憎恨长着相似相貌的父母。
世の男性のそんな容姿コンプレックスを呼び覚ますと話題のイケメン・ゴリラに名古屋市の東山動植物園で対面した。18歳シャバーニだ。間近で見ると、うわさにたがわぬ二枚目である。目もとが涼しい。ツイッターやフェイスブックで評判が広まり、欧米テレビ局が「流し目のハンサム」と紹介。今月初めには写真集も出た。
我去了名古屋市东山动物园看了成为一时话题的帅猩猩,它唤起了世间男性的外貌情节。它就是18岁的夏班尼。凑近观看,发现它确实具有传闻中那双眼睛。眼光非常清澈。在推特和博客中流传着关于它的评价,欧美的电视台还介绍了这只“暗送秋波的猩猩”。在本月初还出将写真集。
「飼育動物の美醜を公式には言いにくいのですが、春先からシャバーニ見たさの来園者が増えました」と飼育担当の伊東英樹さん。「彼の兄が東京にいます」と教えられて上野動物園を訪ねた。
“很难用一定的标准来评价所饲养动物的美丑,但是从春天开始,想看这只猩猩的入园者多了起来。”,负责饲养的伊东英树先生说。得知“他的哥哥在东京”后我还去了上野动物园。
ハオコ22歳。整った顔ではあるが、弟ほどの色気は感じられない。ヒト界とゴリラ界で美醜の基準が同じかどうかは知らないけれど、弟が主役タイプなら、兄は脇役タイプか。
兄长哈克22岁。虽然样子长得不错,但是感觉没有弟弟那般神采。不知道人类和猩猩的美丑标准是否相同,如果说弟弟是主角,那么哥哥就是配角吧。
不思議なもので、見比べて心ひかれるのは兄のほう。弟よりは地味な面立ちだが、友とするなら断然こちらだ。容姿に悩みつつも文学史に名を残したヴェルレーヌの例もある。幸多かれと祈った。
令人不可思议的是,比较了两兄弟后令人行动的却是哥哥。虽然相比弟弟,相貌比较朴素,但是如果要交朋友的话,哥哥绝对是不二选择。文学史上留名的,为自己相貌烦恼的威尔伦就是一个很好的例子。祝它好运。