琵琶
中国、朝鮮、日本のリュート属撥弦(はつげん)楽器。中国、朝鮮では「ピパ」とよばれる。日本へは奈良時代に中国から伝来したが、その起源はおそらくペルシアにあると考えられる。ササン朝ペルシア(3~7世紀)のバルバットbarbatという木製・曲頸(きょくけい)洋ナシ形胴の弦楽器がイスラム時代にウードとなり、アラビア商人によって広く伝播(でんぱ)し、ヨーロッパではリュートに、アジアでは琵琶となった。琵琶の名はこのバルバットに由来するという説、弾弦の往復運動を表す漢語という説などがある。