「会社の採用面接で何を着ましたか。新入社員100人に聞きました」。1981年の女性誌の特集だ。色でいえば、紺、グレー、茶・ベージュの順に多い。黒のスーツを着たと答えたのは1人にすぎない。
“在公司的录用面试中如何着装?过去对100位新职员做过调查。”这是1981年某本女性杂志的特集。说起颜色,依次是深蓝、灰色、茶色、米色,颜色非常丰富。回答黑色套装的只有1人。
社会学者の難波功士(なんばこうじ)さんが『「就活」の社会史』で紹介している。紫やピンクのスーツ、プリント柄のワンピースと回答した女子もいる。リクルートスーツといえば黒の今日、当時の多彩さに驚く。
社会学者难波功士先生在《‘求职活动’的社会史》做了介绍。也有女性回答穿着紫色和粉色套装以及印花筒裙。在一说起求职套装就想起黑色的当下,对那时的多彩的颜色感到震惊。
本紙の過去の記事を見ると、黒が台頭するのは今世紀に入る前後だろうか。難波さんの表現を借りれば、「世の中の暗さを象徴するかのように」モノトーン化が進んだ。服の色は変わっても、時代の波に翻弄(ほんろう)される就活生のつらさは変わらない。
看了本报过去的报道,黑色抬头是在进入本世纪前后。这里借用一下难波先生的表述,“仿佛象征着社会黑暗”,单调化正在加剧。即便服装的颜色改变了,但是被时代捉弄的求职生活的艰难没有任何改变。
またかとげんなりした学生も多いだろう。面接などの採用選考の開始を来年は6月にしたい。経団連がそんな方針を発表した。もともとは4月で、今年から8月に繰り下げたばかり。就活の日程がくるくる変わるのは困りものである。
又有很多学生为此精疲力竭了吧。希望将面试等录用考试放到明年6月。经济团体联合会发布了这样的方针。原本这一时间是在4月,今年起刚刚推迟至8月份。求职活动不停改变,这令人非常头疼。
8月にしたのは、学業専念といった安倍政権などの要請があったからだ。やってみての評判は散々だった。まず、暑い。インターンシップの名目で3年生を対象に実質的な選考を始める企業もあり、むしろ就活が長期化したとの声もある。
之所以放在8月份,是因为安倍政权要求学生专心学业。对这一举动的批判非常严厉。第一条就是炎热。也有人认为,因为有些企业以大三学生为对象,用实习的名义开始进行实质性地选用,所以不如将求职活动变成长期化。
悪評に朝令暮改もやむなしということか。とはいえ6月ならば万事解決ともいくまい。新卒一括採用という仕組みを手直しする余地はないか。より自由な就活を学生に。より多様な人材を企業に。両得の知恵はないか。
不能因为恶评而朝令夕改。话说回来,放在6月份就万事大吉了吗?难道就没有重新调整新一揽子录用这一架构的余地了吗?让学生拥有更为自由的求职活动。让企业寻找到更加多样化的人才。难道就没有两全的智慧吗?