[仕事の内容]
虫歯の治療のほか、歯の周辺の疾患の治療、矯正などにあたります。ときには、外傷や骨折などを治療することもあります。歯科医の場合は、開業する人のほうが多くなっているようです。歯科の医療技術も日々進歩していますから、勉強を怠ってはいけません。昔ながらの技術を継続している歯医者さんと、つねに新しい技術を取り入れている歯医者さんでは、月とスッポンほどの違いがあります。みなさんも、古いだけの歯医者さんにかかってヒドイ目にあったことはありませんか?
[なるための進路]
大学の歯学部に進学し、歯科医師国家試験に合格しなくてはなりません。合格後は、大学病院で1年以上研修医の経験を積む場合が多いようです。
ところで、大学で歯学部だけが独立していて、医学部でないのはなぜなのでしょう?「医学部歯学科」だってかまわないと思うのですが、わざわざ二つを分ける意味があったのでしょうか?
実はある本で読んだのですが、医学部で行う医療行為というのは、風邪や肺炎、骨折にしろ、すべての病気・けがを完全に元通りに治癒させる、それに対して虫歯は、いったん虫歯になったらどんなに手をつくしても元通りに復元することはできない、歯に詰め物をしたり銀をかぶせたりして元の機能を取り戻すことはできても、それは医学部でいう医療とは違う、だから医学部とは区別しているというのです。なるほどとも思いますが、本当でしょうか?