[仕事の内容]
裁判官は判事ともよばれ、刑事・民事事件で両当事者の主張を聞いて事の真相を明らかにし、法律に基いて判決を下します。身分は国家公務員ですが、とくに憲法で「すべての裁判官は、その良心にしたがい、独立してその職権を行い、この憲法および法律のみに拘束される」とされ、社会秩序を維持するための重要な立場が保障されています。
裁判官には、つねに冷静沈着で公明正大な判断力と高い見識が求められます。勉強も必要ですが、法律の研究のみに没頭するあまり、世の中の動きや常識に疎くなってしまうようでは、正しい判決が下せなくなるかもしれません。はばひろい視野や教養も必要になってきます。目指せ、「大岡越前」、はたまた「遠山金四郎」!
[なるための進路]
一般的には大学の法学部に進学します。そして、司法試験に合格しなくてはなりません。平成18年からの新しい司法試験制度では、法科大学院を卒業するか予備試験に合格する必要があります。司法試験は難関中の難関ですが、裁判のスピードアップの要求から法曹人口をふやすため、合格者数は拡大の傾向にあります。
合格後は、、司法修習生として1年半研修します。司法修習生が裁判官、検察官、弁護士のいずれを選ぶかは本人の希望によります。裁判官を希望する場合は、判事補に就任し、簡易裁判所・家庭裁判所・地方裁判所などに10年間勤めた後に判事に昇進します。