[仕事の内容]
経済構造は複雑になってきており、企業が会計を行ううえでも高度な専門知識が必要になります。公認会計士は、そうした会計に関する高度な知識をもち、企業の依頼によって、監査業務や経営相談などを行います。一定規模以上の株式会社は公認会計士による監査が義務づけられています。また、税理士としての資格もありますから、確定申告の際の書類作成なども行います。 会計士は、監査法人に所属したり、個人事務所や税理士事務所を開くケースがほとんどです。会計士は社会的な責任の大きい仕事ですから、公正に物事を判断し対処できなくてはなりません。また細かな仕事が多いですから、大ざっぱな人には向いていないでしょう。
[なるための進路]
大学の学部は、経済学部、経営学部、商学部などが適しています。公認会計士になるには、2次にわたる国家試験に合格しなくてはなりません(平成18年から新制度)。この試験は、だれにでも受験できますが、司法試験、国家公務員試験Ⅰ種とならぶ超難関です。1次試験は短答式で、これに合格すると翌年から2年間、短答式試験が免除され、2次の論文試験に集中できます。論文試験は科目ごとに合否が判定され、合格科目は2年間その科目が免除されます。従来は総合評価でしたから、不合格になると全部やり直しでしたが、新制度では、翌年からは不合格科目のみ勉強すればよくなりました。合格後は2年間の実務・補習を経て、公認会計士協会による統一考査に通った後に公認会計士として登録することができます。