その27
「ありえない表現」を使わない。
「ありえない表現」を使わない。 | 上手に分かりやすく説明する30の方法
情緒的な文学作品に多いのが「情緒的な表現」です。
「情緒的な表現」は、イメージが湧きにくい表現が多いものです。
「瞳に映った月の影」
「優しい風が吹いている」
「青い太陽のように」
聞いていて、鳥肌が立ってきます。
それでいて、意味もよく分かりません。
そもそも「瞳に映った月の影」は、小さすぎて、見えるわけがありません。
「優しい風」とは、意味がよく分かりません。
「青い太陽」は、通常、ありえない話です。
情緒的な文学に酔いしれる人は、こうした表現を使うことがかっこいいと思い込み、日常会話にも積極的に使いたがろうとします。
こういう情緒的な表現は、真似をしたくても、してはいけません。
分かりやすい説明の中には、一切不要です。
非常識な表現を多く使うと、説明内容が疑われます。
分かりやすい説明とは、当たり前の言葉を当たり前に使うことです。
人を驚かすような言葉を使うことではありません。
珍しい言葉や、着飾った表現、情緒的な言葉を使うことでもありません。
誰にでも通じる常識のある言葉を、使うことなのです。