オーバーな表現を使いすぎると、誰も話を真剣に聞いてくれなくなる。
オーバーな表現を使いすぎると、誰も話を真剣に聞いてくれなくなる。 | 知的な話し方をする30の方法
「超」
「絶対に」
「どんなことがあっても」
「死にそうなくらい」
「命を懸けても」
オーバーな表現があります。
オーバーな表現を使う人は、自分の言葉に説得力をつけたいと思って口にして言います。
こういう言葉を口にする人は「これだけ強い言葉を使っているのだから、相手に伝わっているだろう」と思っています。
しかし、オーバーな表現を使うほど、効力は失われます。
むしろ軽い言葉になるため、要注意です。
オーバーな表現は、本当に大事な場面だけに使い、普段は口にしないほうがいいのです。
スーパーの大安売りの広告では「世界一の安さに挑戦!」「激安!」という大げさな表現を使った宣伝をときどき目にします。
大げさな宣伝で紹介されている商品は、どれも安っぽく見えます。
「安さしか魅力がないの?」
「よほどの売れ残りなのかな?」
「誰も買ってくれないから安くしているんでしょ」
思いつくことは悪いことばかりです。
人の言葉にも同じようなことが言えるのです。
普段から「超」「絶対に」と言っていると、この人は大げさに言う傾向があると思われ、誰も真剣に話を聞いてくれなくなります。
軽い人に思われ、話も冗談として片付けられてしまいがちです。
物事を真剣に考えて、熟慮を重ねた上で、口にしているわけではないと思われるようになります。
話を真剣に聞いてくれない人が悪いのではなく、話をオーバーに表現しているから、誰も真剣に聞いてくれなくなったのです。
大げさな表現は、一時的な効果はあっても、長期に見れば、価値を下げる表現です。
オーバーな表現を多用するのは、簡単ですが、一方で幼稚なのです。