「褒め言葉」と「おだて」の一番の違いは、気持ちに嘘があるかどうか。
「褒め言葉」と「おだて」の一番の違いは、気持ちに嘘があるかどうか。 | 人の才能を伸ばす30の褒め方
「褒める」と「おだてる」は、話の中身はそっくりです。
しかし、実際は、相手に与える印象は大きく変わってきます。
似たような表現ですが、実はまったく別物であることを知っておきましょう。
「褒め言葉」と「おだて」の一番の違いは、口にしている本人の気持ちに嘘があるかどうかです。
「おだてる」というのは、相手の機嫌を取ったり、歯の浮くようなお世辞を言ったりすることを差します。
ここでの「おだて」とは、ほとんどの場合が嘘であることが前提です。
言葉の内容が本当のことでも、気持ちに嘘があり、相手の機嫌を取るために言っているだけです。
相手の機嫌を取るために言っていることですから、気持ちが伴っておらず、嘘の内容がほとんどです。
その一方で「褒める」ということは、相手が自分で気づかない長所や魅力を発掘し、相手に伝えてあげるということです。
ここでの褒め言葉に偽りはなく、魅力的だと思うチャームポイントやすごいなと思う長所を相手に惜しみなく伝えることを言います。
よくお世辞を言う人がいますが、嘘の気持ちで言っているということであり、お世辞を言えば言うほど本人の信用がなくなります。
不思議なことに本気で言っている言葉が、褒め言葉なのかそれともお世辞なのかは、相手にははっきり分かるものです。
話しているときの表情に表れたり、言葉のイントネーションに表れたりするからです。
心の気持ちに嘘があると、必ず表情や言葉のニュアンスやイントネーションに表れてきます。
あなたが人を褒めようとするときは、心から本当に思っている真実を伝えるようにしましょう。
心なしにいいことを言って機嫌をとろうとしても、逆効果です。
相手の機嫌を取って、自分の印象をよくもってもらおうとすると、相手に伝わりあなたはお世辞のうまい人と思われます。
相手が自分でも気づかないチャームポイントをあなたが発見して、それを伝えればいいことなのです。
気持ちに嘘があって口にしている褒め言葉は、褒め言葉ではなく、実は単なるお世辞だったのです。