敵の「かた」は、片方の「かた」です。「き」は人とか男という意味の古語です。つまり、もう片一方の人という意味で、昔は結婚相手のことを「かたき」といっていたぐらいです。
「敵」という漢字は打ち合うという意味の旁(つくり)と、正面から向きあうという意味の字からできています。
正面から向き合えるのは、自分とつりあった相手。もともとは、自分と対等な相手ということで、自分にはむかったり、害を与えたりする人という意味はありませんでした。
自分と対等な相手だから、腹も立つのでしょう。でも、あなたを一番、成長させてくれるのは、そんな相手です。
敵役は、もう一方の自分だと思ってみてはいかがでしょうか。