A:ねえ、今日は3月3日だから、ひな祭りですね。
B:ひな祭り?
A:ええ。日本では、3月3日はひな祭りで、女の子の成長や幸福を願う行事で「桃の節句」とも言いますか。
B:どうして「桃の節句」と言いますか。
A:それは旧暦の3月3日は、現在の4月上旬にあたり、ちょうど桃の花も開くころだったからです。また、桃は、昔から邪を払う霊木とされており、「生命力」「不老」「平和」の象徴でもありますから。
B:そうなんですか。ひな祭りには何をしますか。
A:女の子のいる家庭の多くはひな人形を飾り、桃の花やひなあられ、菱餅、白酒などをひな人形とともに飾ります。古くは桃の花をめでたり、桃の花を浮かべた酒を飲んだりして楽しんだり、桃の葉を入れたを風呂に入って無病息災を願いました。
B:ふーん。ひな祭りの由来は何でしょう。
A:ひな祭りの歴史は古く、起源は身のけがれや災いを人形に移し、川に流して厄払いをしたという古代中国の風習にあります。これが日本に伝わると女の子の人形遊びと結び付き、江戸時代からはひな祭りとして行われるようになりました。ひな人形には生まれた子どもが、すこやかでやさしい女性に育つようにとの親の願いがこめられています。つまり、ひな人形をその子の形代と考えて、どうぞ災いが降りかかりませんように、また、美しく生長してよい結婚に恵まれ、人生の幸福を得られますようにという、あたたかい思いをこめて飾るのです。
B:そうですか。ひな人形はいつまで飾りますか。
A:ひな人形のヒナ壇は早くから飾り、3月3日がすむと、すぐ片付けます。いつまでも飾っておくと「お嫁に行くのが遅れる」と言われです。
B:親の願いがたくさん込められているんですね。