(一)
人間というのは面白いもので、何かを制限されると、かえってソレがやりたくてたまらないというふうになったり、制限によって圧力が高まった欲求が、錯乱した方向に噴出しがちになったりする。たとえそれによって自分評価が下がることになっても、である。
逆に、やるのもやらないのも、選ぶのも選ばないのも勝手。その代わりお前が責任とるんだよ、ということになると、自分自身に一番肯定感をもたらしてくれるものを、( )
「問い」( )に入る適当なものはどれか。
1 むしろ安易に選んでしまうようになる
2 むしろ吟味して選ぶようになる
3 逆に勝手に選んでしまうようになる
4 逆にだれかに与えてもらいたくなる
(二)
ガンはどの生物のDNАの中にもある「発ガン遺伝子」の働きで発生することが、遺伝子の研究でわかってきました。
ふつうは細胞の増殖をコントロールしているこの遺伝子に、発ガン物質などの作用で異変が起こり、細胞の増殖をコントロール出来なくなり、ガンが発生するというわけです。
発がん性物質基因などの作用でDNАが異常をきたした場合、それを修復するのが「DNА修復酵素」(p53というタンパク質からなる)です。
このp53はDNАの塩基配列に異常が起こっていないかどうかをチエックしていますが、もし異常があると、すぐにDNАの修復を始めます。もし修復が無理だと見ると、p53がその細胞に死を命ずるのです。
この大切なp53を造る遺伝子に異常が起きると、異常DNАの修復や廃棄が出来なくなり、ガンや遺伝性の疾患が発生するというわけです。
「問い」筆者が考える「DNА修復酵素」とはどのようなものか。
1 「DNA修復酵素」はガンの発生の原因です
2 「DNA修復酵素」は、異常をきたしたDNAを修復する物質です
3 p53はDNAの塩基配列に異常が起こったらすぐチエックします
4 異常DNAの修復や廃棄が出来なくなったら、p53はガンになります