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一級短文読解(68)
日期:2016-09-21 16:00  点击:352
  人を単純に切ったり、持ち上げたりする人は自分に対しても、そういう見方しかできなくなってしまう。
  根拠もなく、自分を大きい存在と考えたり、あるいは無力な存在だと決め付けたりする。でも冷静になって考えてみればあたりまえですが、完璧な人間がいないように全く無価値な人間もいない。
  自分のどんなところが優れていて、なにが足りないのか、できないのか。その点をきちんと、勘定していなければ存分に生きることはできません。
  実際を超えて、優れていると思い込むと、大変な(注)しくじりをしてしまうかもしれない。小さくとらえてしまうと、せっかくの人生を味気なく過ごすことになる。
 
「注」しくじり:失敗
 
「問い」この筆者が「存分に生きる」ために必要だと考えるのはどんなことか。
1 自分の能力が相手より上か下かを計算すること
2 自分に不足している点を努力によって補うこと
3 自分を過大評価したり過小評価したりすること
4 自分の能力や個性を自分自身で正しく知ること
 
 
  踏み切りの半ばまで渡った老婦人に「危ない!電車がくる!」と声をかけると立ちすくんでしまうことがある。これに似たことで誰でも経験するのは、えきで階段をかけのぼって、電車ベルの鳴っている電車に乗れるか否かと一瞬たじろいでから、ドアーの前に駆け寄ると無情にもドアがしまってがっかりすることがある。これらの場合に立ちすくんだりたじろいだりしないで足を踏み出せば怪我することもないし、電車にも乗れたのである。
 
「問い」筆者はどんなことを言おうとしているのですか。
1 何事も臆病者になってはいけない。
2 何事も精一杯努力することが大切である。
3 何事をするにも十分な準備期間が必要だ。
4 何事を我慢して待てば必ず道は開ける。

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