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一級短文読解(82)
日期:2016-09-21 16:06  点击:652
  入社したての新人や未経験者は、最初のうちは使い物になりませんから、仕事らしい仕事をさせてもらえないことが多いでしょう。初歩的な定型業務や、上司や先輩からその場で頼まれる雑用をこなすことが役目になります。
  最初のうちは、それを処理することで精一杯ですが、慣れてくるにつれて①「こんなことやるために会社に入ったんじゃない」と思うようになります。そういう気持ちで(注1)悶々と過ごしている人は多いでしょう。私も経験があるので、とてもよく分かります。私はかつて、1年以内の退職を繰り返していました。転職するたびに雑用ばかりやらされて、「面倒くさいしやりたくないな」と嫌になって辞めていたわけです。(注2)前職に採用になった28歳の時点でも、②ほとんど未経験者と同じ(注3)スキルだったので、やはり雑用から始めざるを得ませんでした。しかし、そのころまでには、少し成長していて「結局どこへ行っても雑用はついてくる。これは(注4)試練だ」と考えられるようになっていました。雑用は、その人の仕事へ姿勢を見るための試験のようなもので、小さな仕事も満足にできない人に大きな
仕事を任せることはできないということに気づきました。周囲の人は、あなたが雑用をしっかりこなすのを確認することで、安心して仕事を任せることができるのです。
  
(注1)悶々と(もんもんと):悩んで苦しみながら
(注2)前職(ぜんしょく):現在よりひとつ前にしていた職業のこと
(注3)スキル:技能
(注4)試練(しれん):その人の実力が試されるような大きな苦しみ
 
「問い」下線①について、筆者はなぜそうなると考えているか。
1 簡単な仕事ばかりで能力を伸ばすことができないから
2 雑用を価値のないものと否定的に考えてしまうから
3 仕事に慣れてくると気持ちにも余裕が生まれるから
4 自分の能力以上の仕事をしなければならなくなるから
 
「問い」下線②「ほとんど未経験者と同じスキルだった」とあるが、なぜそうだったのか。
1 社会人になるのが遅かったため
2 長く仕事をしていなかったため
3 もともとの能力が低かったため
4 職業の訓練が足りなかったため
 
「問い」本文の内容と合っているものはどれか。
1 職場の雑用を引き受けることが大切である
2 雑用は新人たちが行なえば良いことである
3 よい仕事をするためには雑用も必要である
4 世の中には雑用ばかりの仕事もあるものだ

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