携帯電話ハンズフリー器具の危険性
ハンズフリー器具とは
.小型のイヤホンとマイクがセットになっていて、電話帳を持たずに通話ができる。コードを電話機につなぐものとワイヤレスのものがある。
利用者増加の背景(道路交通法の改正)
.道路交通法が以下のように改正された。
改正前
走行中の携帯電話などの使用等は禁止されていたが、罰則の対象となるのは、走行中の携帯電話などの使用により、道路において交通の危険を生じさせた場合に限られたいた。
改正後
運転者が走行中に、携帯電話等を手で保持して通話したり、メールの送受信等のために画像表示用装置を手で保持して注視した場合、道路において交通の危険を生じさせなくても罰則の対象となった。
.走行中であっても、ハンズフリー器具を利用すれば、その罰則の対象とならないため、利用者が急増したというわけである。
実験結果が示すもの
.運転シミュレーターを使って、危険を認知してから反応するまでの時間を測定した。その結果、ハンズフリーは電話機保持ほど反応が遅くはないが、通話なしと比べれば、あきらかに反応が遅く、通話中は注意力が散漫になることがわかった。
.したがって、基本は利用しないことであり、利用するとしても、通話は最小限にとどめるべきである。
「問い」道路交通法の改正で、携帯電話の使用はどのようになりましたか
1 改正前には罰則の対象とならなかったものが、改正後に対象となった
2 走行中の携帯電話の使用が一切禁止された
3 メール送信のための操作のみが罰則の対象となった
4 道路において交通の危険性を生じさせなければ、罰せられなくなった
「問い」運転シミュレーターを使った実験で、どんなことがわかりましたか
1 電話機を持った場合の反応期間はほぼ同じである
2 電話機を持たずに通話した場合、反応時間は「通話なし」とほぼ同じである
3 電話機を持たずに通話した場合、反応時間は「通話なし」に近い
4 電話機を持とうが持つまいが、通話によって反応が遅くなる
「問い」筆者の携帯電話に対する考えとして、最も適切なものはどれですか
1 ハンズフリー器具も法律で罰則の対象としたほうがよい
2 ハンズフリー器具はすべてワイヤレスにしたほうがよい
3 ハンズフリー器具であっても、利用を控えたほうがよい
4 ハンズフリー器具を使って、危険を最小にすべきである