(一)
人間というのは面白いもので、何かを制限されると、かえってソレがやりたくてたまらないというふうになったり、制限によって圧力が高まった欲求が、錯乱した方向に噴出しがちになったりする。たとえそれによって自己評価が下がることになっても、である。
逆に、やるのもやらないのも、選ぶのも選ばないのも勝手。その代わりお前が責任とるんだよ、ということになると、自分自身に一番肯定感をもたらしてくれるものを、( )
「問い」( )に入る適当なものはどれか。
1 むしろ安易に選んでしまうようになる
2 むしろ吟味して選ぶようになる
3 逆に勝手に選んでしまうようになる
4 逆にだれかに与えてもらいたくなる
(二)
踏み切りの半ばまで渡った老婦人に「危ない!電車がくる!」と声をかけると立ちすくんでしまうことがある。これに似たことで誰でも経験するのは、駅で段階をかけのぼって、発車ベルの鳴っている電車に乗れるか否かと一瞬たじろいでから、ドアーの前に駆け寄ると無情にもドアがしまってがっかりすることがある。これらの場合に立ちすくんだりたじろいだりしないで足を踏み出せば怪我することもないし、電車にものれたのである。
「問い」筆者はどんなことを言おうとしているのですか。
1 何事も臆病者になってはいけない
2 何事も精一杯努力することが大切である
3 何事をするにも十分な準備期間が必要だ
4 何事を我慢して待てば必ず道は開ける