登場人物:今野 亜月(女、23、4歳、呉服屋のデザイナー)
藍原 咲子(女、45、6歳、服装店舗の経営者)
場面:服装の店舗で
【咲子が店の中で何かを書いているところ、亜月が訪ねてきた】
亜月:失礼します。
咲子:ああ、亜月さん、待っていたのよ。
亜月:はあ、でも、あたし、お役に立てるかどうか。
咲子:いいから、座って。
亜月:はい。
咲子:急な話なんだけど、あたし、この夏に、黒川哲也と共同経営でショップを出すことなったの①。知っているでしょう、黒川哲也?
亜月:え、ええ、もちろん。
咲子:それもインディーズのものだけをショップにするつもりなの。ついては開店前に展示会形式でコンペをやるんだけど、あなたも出して見ない?
亜月:はっ?
咲子:もちろん、プレスも来るし、あなたにとってもいいチャンスになると思うの。コンペまで一週間、最低十点は出してほしいんだけど②、どう?やってみる?
亜月:えーっと……。
咲子:あなた、まさか妙な勘違いしてんじゃないでしょうね。
亜月:あ、ははは、分かります?
咲子:なに?言ってごらんなさい。
亜月:いや、その……おじさんとのこと、躍起になって、あたしを採用してくれているのかなあなんて、へへん。
咲子:あのね、あたし、あの男のことでいつまでもむずむずしているタイプに見える?久々にやる気、出てんのよ、あたし。さあ、やるの、やらないの、どっち?
亜月:やります。もちろん、絶対。夕べからピタッとイメージわいているんで、お任せください。
単語:
ごふくや(呉服屋) 绸缎庄,布庄
デザイナー 服装设计师,设计师
てんぽ(店舗) 店铺
やくにたつ(役に立つ) 有用处,有益处
くろかわてつや(黒川哲也) 人名
ショップ 商店
インディーズ 成名的个体服装设计师(或由其设计,制作的作品);独立制作电影
ついては 因此;这一点,这一件事
コンペ(ティション) 设计比赛
プレス 报社,报刊
チャンス 机会
みょう(妙) 奇怪,不可思议
かんちがい(勘違い) 误会,误解
やっき(躍起) 着急,兴奋,热心,热烈
むずむず 急得慌,跃跃欲试
タイプ 型,类型
ひさびさ(久々) 隔了好久,许久
ピタッと 突然
イメージ 形象,影像
わく(涌く) 涌出,产生
解説:
①ショップを出すことなったの
「……ことになった」事惯用句型,用来表示客观的决定。可译为“决定……”。例如:
あした工場を見学することになった。/定于明天参观工厂。
本打算坐火车去,突然计划变了,决定坐飞机去。
②最低十点は出してほしいんだけど
「……点」是助数词,用于表示作品,物品的数量。可译为“……件“。例如”
衣類、5、6点を盗まれた。/被盗走了5,6件衣服。
烧剩下的只是几件家具。